この記事は、こんな方におすすめ!
看護師として再就職を考えているが・・・
●看護師として復帰したいが怖い
●手技や夜勤について不安がある
●再就職に向けて準備をしたいが、何をすればよいか分からない
看護師は再就職に対して不安を抱えているって本当?
看護師は資格をもつ専門職であるため、たとえ離職したとしても他の職業に比べて再就職しやすいといえます。
しかし、それにもかかわらず多くの看護師さんが再就職に対して不安を抱えています。
特に女性は妊娠や出産で仕事を離れる人が多く、それに比例して再就職について悩んでいる人も多いのが現状です。
看護師さんが再就職に不安を感じる理由は様々ですが、「ブランクが長く、仕事についていけないかもしれない」「若い看護師さんたちと、上手くコミュニケーションをとれるだろうか」など、技術面・人間関係の面で再就職に踏み出せないことが多いようです。
ブランクで再就職が不安!看護業界の現状ってどうなの?
看護師をはじめとして、医師や薬剤師など医療・看護業界は常に人材不足です。
医療従事者の需給に関する検討会「看護職員需給分科会」によると、2025年に必要な看護師数はおよそ200万人と推計されています。
しかし現在発表されている最新のデータによると、2014年時点の看護職員数は約160万人となっており、2025年までにさらに40万人の看護師が必要ということになります。
少子高齢化が進んでいる今、ますます看護師が不足していくでしょう。
そのため、看護師資格を持ちながらも、育児や介護などの理由で現場から離れている看護師に注目が集まっています。
どのような働き方を望んでいるのか考えてみよう!
「再就職が不安」と漠然と考えていても、なかなか前に進むことはできません。その前に、まず自分自身がどのような働き方をしたいか一度じっくりと考えてみましょう。
「以前は急性期でバリバリ働いていたが、子供がまだ小さいので残業がない職場を希望」、「ブランクが長く手技に不安があるので、プリセプターなど指導してくれる看護師がいる職場で働きたい」など人によって理想とする働き方は異なります。
そこで、看護師として再就職するうえで、「できること」「できないこと」「頑張ればできそうなこと」に大きく分けて考えてみるとよいでしょう。
例えば
「子供が大きくなってきたから残業はOK!」
「家事と両立したいから夜勤は難しいかな」
「保育園の送り迎えがあるけど、旦那さんや両親に協力してもらばなんとかなるかも」
など、具体的に考えていくのがポイントです。
看護師が再就職を不安に感じる理由とは?
看護師数が不足いる状況にも関わらず、なぜ多くの看護師さんは再就職に不安を抱いているのでしょうか。その理由として挙げられるのは、以下の6つです。
看護師の再就職の不安
●ブランクが長く・スキルが衰えている
●体力が衰えている
●最新の医療知識がない
●子育てや家事と両立できるかわからない
●住んでいる場所の近くに再就職できそうな病院がない
●若い看護師さんと一緒に働いていく自信がない
ブランクが長く・スキルが衰えている
ブランクが長くなればなるほど現場で働いていた感覚を忘れてしまいます。
特にブランクが数年でも採血や注射・吸引など基本的なスキルを忘れてしまっていることがあります。
妊娠・出産・育児などで長い間働いていないと、感覚を取り戻すのにも時間がかかってしまいます。
体力が衰えている
若い頃は、「徹夜なんて平気!」「やっぱりお給料が高いから夜勤が良い!」と考えて急性期でテキパキ仕事をこなしていたかもしれません。
しかし、年月の流れには逆らえないもの。加齢とともに体力も衰えていきます。
「気持ちは若いけど、体がついていかない」というのはよくあることです。ましてブランクがあるのだから、最初から焦って無理をせずに、少しずつ体を慣らしていきましょう。
最新の医療知識がない
医療の世界は刻一刻と進歩しています。なかには一年仕事から離れていただけで、仕事の進め方が変わっていて驚いたという看護師さんもいらっしゃいます。
もちろん医療知識に関しては本やインターネットから情報を得ることができます。
しかし、技術を知っていることとそれを実践することは別物です。医療の現場では少しのミスが大きな事故につながります。そのため素早く適切な判断が必要となってきます。
やはり、働きながら医療知識を身につけるのが一番効率的だといえます。
子育てや家事と両立できるかわからない
「再就職を考えているけれど、子供がまだ小さくて家事もしなければならないし、両立できるか不安」と感じている看護師さんは少なくありません。
子育てや家事との両立に関しては、旦那さんや両親など周囲の協力が不可欠になってきます。
保育園の送り迎えや食事の準備などを働きながら行うのはかなりしんどいといえます。そのため、再就職を考えている看護師さんはしっかりと周囲の理解を得ておくことが大切です。
住んでいる場所の近くに再就職できそうな病院がない
「資格をもっているし、経験もあるんだからすぐに次の仕事がみつかるはず」と安易に考えて仕事を辞めてしまった看護師さんも少なくありません。
しかし、就職活動を先延ばしにしているうちに、いつの間にかブランクが長くなってしまった、なんてことも。
またそもそも周囲に病院が少なく、再就職先に困るといったケースもあります。
若い看護師さんと一緒に働いていく自信がない
人間関係が原因で仕事を辞めるケースは看護師さんに限らず、多くあります。
特に長いブランクからの再就職した場合、周囲の看護師さんは若い子ばかりということも。
「話題についていけなかったらどうしよう」「上手く馴染めるかな」など不安は尽きません。しかし、一から教わるつもりで謙虚な態度で接することが大切です。
再就職を考えている看護師が準備すべきこととは?
ブランクが長い看護師さんほど、再就職の前にしっかりとした準備が必要となってきます。
各都道府県の看護協会では採血技術研修や看護基礎技術研修など、基礎技術や手順などを再確認できる場があるので、積極的に参加することをおすすめします。
また、インターネットやアプリ・本などで最新の知識・技術を学ぶとともに、採血や静脈注射・器官吸引などといった基礎的な技術をおさらいしておきましょう。
さらに、家事・育児の分担についてもしっかりと話し合っておくことが大切です。またどうしても残業しなければいけないなど、いざという時の対応についても相談を。
再就職に不安を抱えている看護師におすすめの職場は?
ブランクがある看護師さんは、転職とは違った方法で仕事を探す必要があります。やはり、看護師として働いていなかった期間が長い分、手厚いサポートをしてくれる職場が理想です。
特に再就職に対して不安を抱えている看護師さんには、以下のような職場がおすすめです。
プリセプターがついている職場
通常、中途採用の看護師さんは即戦力とみなされるため、新人看護師さんと違いプリセプターがつくことは少ないといえます。
また、たとえプリセプターがついても基本的な事柄の指導に留まり、あとは働きながら覚えるという方針です。
しかし再就職の看護師さんはブランクがあるため、プリセプターがしっかりと指導・アドバイスをしてくれる職場がよいでしょう。
さらに直接指導してくれるため、困った時に相談しやすいというメリットもあります。
再就職だと年齢が近い看護師さんが周囲におらず、悩みを相談しにくいというケースも。そんな時、プリセプターは心強い存在です。
ゆったりと仕事ができる職場
人手不足ということもあり、看護師さんは常にてきぱきと動き回っているイメージがあります。特に急性期病院ではそのような印象が強いです。
しかしブランクから再就職を希望する看護師さんには、自分のペースでゆったりと仕事ができる職場が理想です。
最初から覚えることが多いとなかなか仕事に慣れることができず、また失敗して自信を失ってしまう可能性もあります。
さらに体力面から考えてもスピードが重視される職場は避けたほうが賢明です。
クリニックや療養型病院・訪問介護ステーションや介護施設などから始めてみるのも良いかもしれません。
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家事・子育て等と両立できる職場
家庭がある、子供が小さい場合は家事・子育てと仕事を両立することになると思います。
特に、子供がいる場合は授業参観・遠足といった行事に加えて急な発熱・体調不良などで休まざるを得ないケースが多々あります。
「せっかく再就職したんだから、長く働きたい」「入ったばかりだから、休みにくい」
子供のことで休まなくてはいけない場合でも、このように考えてしまいがちです。そのため、最初は残業がない・子育てをしている看護師が多い職場を選ぶのが良いでしょう。
ママさん看護師が多い職場だとお互い助け合うこともでき、急な休みも理解してもらいやすいです。
また、夜勤を少なくしてもらうなどの方法もあります。
生活スタイルに応じた職場
仕事も家事も育児も完璧にこなそうとすると、結局はどれも中途半端になってしまいます。
そのため、再就職に不安を抱えている看護師さんこそ、しっかりと優先順位をつけて生活スタイルに合った職場を探しましょう。
例えば子供がいる場合は院内保育所を併設していたり、学童保育を実施している病院だと送り迎えの負担が大幅に軽減されます。
また意外と見逃されがちなのが通勤時間です。特に子供がいる場合は公共交通機関を使うだけでも疲れてしまうため、最寄り駅から徒歩で通勤できる病院が理想です。
ブランク・未経験歓迎の職場
ブランク歓迎・未経験OKの職場の場合、手厚いサポート・丁寧な指導をしてくれるケースが多いです。
またブランクがあっても再就職して活躍している看護師さんがいる可能性が高いため、働きやすい環境であるといえます。
さらにそのような職場ではブランクから復帰した看護師さんがプリセプターとして指導してくれることもあり、悩みを相談しやすいのもメリット。また、基本事項から指導してもらえる可能性が高いです。
再就職に不安を抱えている看護師が職場探しに失敗しないためには?
ブランクからの再就職だと、やはり最初はどうしても失敗してしまいます。不安を感じながら頑張って復帰したのに、ミスをして自信をなくしてしまったということも。
やはり、再就職の看護師さんには周囲が理解してサポートしてくれる職場が理想です。
しかし、求人情報だけで職場環境を知ることは難しいです。
そんな時は看護師転職サポートのプロが在籍する転職サイトに登録してみましょう。
なかなか知ることができない職場の人間関係や有給の取得率について、病院に尋ねてもらえることもあります。
また家から近い・残業が少ないなど自分にあった求人を紹介してくれるので再就職で不安を抱えている看護師さんにぴったり!
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