この記事は、こんな方におすすめ!
●人間関係で悩んでいる
●ストレスを溜めやすく、イライラしがち
スルースキルとは?
スルースキルとは、その名の通り、相手の発言や行動に対して怒りや憎しみなどの感情を抱いた時にスルーする=受け流す方法です。
社会では仕事を進めるために苦手な人や嫌いな人とも付き合っていかなければならず、スルースキルが重視されます。
不満やストレスがあっても職場ではなかなか吐き出すことができず、デリカシーのない発言や何気ない発言に更にストレスが溜まる一方・・・
そんな時に役立つのがスルースキルです。
スルースキルを身につけると、他人の些細な言動が気にならなくなり、イライラすることが少なくなります。
スルースキルを身につける前に、まず自己分析をしよう!
自己分析なんてまるで就職活動みたいですが、スルースキルを身につける上で大切なのが自分の考え方のクセを知ることです。
どんな時に「悲しい、イライラする、ストレスが溜まる」と感じるのか紙に書き出してみましょう。
例えば、
「先輩に怒られたときに、自分の力不足を実感して落ち込む・・・」
「同僚に嫌味を言われて悲しい気持ちになった・・・」
などできるだけ具体的なシチュエーションを思い浮かべるのがコツです。
また具体例が多ければ多いほど自分の考え方のクセを知ることができるため、じっくりと過去を振り返ってみましょう。
ただしこの作業自体がストレスを伴うものなので、じっくりと取り組みましょう。
スルースキルを使ってみよう!
自分の考え方のクセが掴めましたか。
では早速スルースキルを実践してみましょう。
先ほど書き出した「悲しい、イライラする、ストレスが溜まる場面」に当てはめて、具体的な対応を考えてみます。
スルースキルは考え方のクセを変える方法であるため、一朝一夕には身につきません。
しかし現実の場面を当てはめて「こんな時はどうすれば良いだろう?」と考えることでスルースキルを使えるようになります。
客観的にものごとを見る
嫌味を言われたら、誰だって傷つきます。
ここでは、「嫌味で傷ついた」という過去を認めたうえで、客観的な視点で事実のみに焦点を当てましょう。
例えば、「2年目なのに、後輩の指導もできないの?」という言葉で傷ついたとします。
この言葉に隠れている言葉の意味は、「現在働き始めて2年目で、後輩の指導ができない」ということです。
もちろん、「2年目なのに、後輩の指導もできないの?」という言葉の裏には、「2年目なのに情けない・・・」「2年目なのに頼りない・・・」などの意味が込められています。
しかし、客観的な視点でみることよって事実(現在働き始めて2年目で、後輩の指導ができない)のみが浮き彫りになります。
言葉の裏にある嫌味をスルーし、客観的な視点で見ることによってストレスを大幅に減らすことができます。
怒りや悲しみの感情を抑えるようにする
怒りや悲しみは傷ついた時に湧き出る自然な感情ですが、いつもイライラしていたり悲しんでいると心も体も疲れてしまいます。
「なんかイライラしそう!」「悲しくなってきた・・・」と感じたら、その言葉自体をスルーしてしまいましょう。
「へぇ~、そんな考えなんだ」「あっそ」くらいの気持ちでいきましょう。
また嫌味を言う人はその人自身が不安で仕方なく、自己肯定感が低いことが多いです。
「かわいそう」「自分に自信がないんだね」と心の中で同情しておくのがおすすめです。
いったん冷静になるクセをつける
暴言を吐かれたりすると傷ついたり、言い返したくなることもあります。
しかし、そういう時はその場を離れるなどしていったん冷静になりましょう。
勢いのまま言い返した言葉は的を得ていないことが多く、単なる失言になってしまうことが多いです。
またたとえ的を得ていたとしても相手を傷つけてしまった場合はその後の人間関係に悪影響を及ぼします。
職場では技術や効率といったスキルも重要ですが、人間関係も同じくらい大切です。
いったん敵だと思われると、いざという時にサポートを得ることができない可能性もあります。
普段から冷静になれる場所や方法を探しておくことがおすすめです。
スルースキルを鍛えるコツ!スルースキルを高めよう!
ここではスルースキルを鍛える方法をご紹介します。
普段の考え方にほんの少しだけでも取り入れることにより、スルースキルが格段にアップします。
価値観・考え方が違うことを認める
価値観・考え方は一人ひとり違って当然です。
あなたのイライラやストレスの原因は、価値観の違いからくるものなのかもしれません。
倫理に反している・人を傷つける言動でない限り、「そんな考え方もあるんだね!」「そんな視点もあったんだ!」と考えるのも立派なスルースキルです。
深く考え込みすぎない
世の中には、考えてもどうしようもない問題があります。
あなたが傷ついている一言を相手は何気なく言っただけかもしれません。
場合によってはその一言を覚えていない可能性だってあるでしょう。
また相手がパートナーと上手くいっていない、家事や子育てでストレスを抱えている、仕事が順調ではない・・・などの理由でイライラしていただけかもしれません。
特に自分自身に問題がないと感じているならば、あまり深く考え込まずさっさと忘れてしまいましょう。
ストレスを感じる状況をつくらないようにする
自分がストレスを感じる言動や状況が分かったら、できるだけその状況を避けるようにしましょう。
学校や職場などのコミュニティではなかなか難しいかもしれませんが、場合によっては上司に相談して異動をお願いするのも一つの手です。
またストレスの元となる人にはできるだけ近づかないようにしましょう。
もちろん無視やあからさまに冷たい態度をとるのは考えものですが、必要最低限の挨拶や会話だけにとどめておきましょう。
自分に自信をもつ
自分に自信がない=自己肯定感が低い状態だと、ついつい考え方もマイナス思考に陥りがちです。
あまりに失敗が続くと、「どうせ私なんて・・・」「何をやってもうまくできない・・・」と落ち込みがち。
そんな時は自信をもってできるものに取り組んでみましょう。
勉強や仕事に限らず、読書やスポーツなど趣味でもかまいません。
全く違うことに目を向けることによって視野が広がり、同時にストレスも解消されます。
相手の良いところを探すようにする
どんなに嫌いだと思う相手でも、一つくらい良いところ・尊敬できるポイントがあるはずです。
「嫌いだけれど、こんな良いところもある!」など良いところにフォーカスを当てることによって、その人に対する見方が変わることもあります。
「嫌味ばかりを言ってくる人だと思っていたが、実は自分のためだったんだ!」と思うこともあるかもしれません。
最終手段は・・・逃げる!ひたすら逃げる!
いろんな方法を実践してみたけれど、「どうしてもストレスが溜まってしまう!」「もうこれ以上我慢できない!」という人は、逃げるという選択肢もあるということを忘れないでください。
転職や退職・転校・転学など目標への道は一つではありません。
たまたまその人やその職場があなたに合わなかっただけで、選択肢は無数にあることを心に留めておきましょう。
スルースキルのまとめ
スルースキルはあくまでも考え方の一つです。
これまでの考え方を変えるのは容易ではありませんが、少しずつ取り入れることによってスルースキルを向上させましょう。
またよく言われていることですが、「変えられるのは自分だけ」です。
他人に変わってほしい!という気持ちは分かりますが、なかなか難しいのが現実。
スルースキルをうまく利用して、ストレスフリーな生活を心がけましょう!
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